ゆたかデイサービスセンター

農業・漁業が主な産業であったこの地域では、戦後農道や作業用機械が整備されていない時代、急勾配の段々畑や船の上で、腰や膝の痛みをお灸などで耐えながら働きぬいてきました。高齢となり、変形した腰や膝の痛みと付き合いながら、子供たちに迷惑を掛けないようにと一人暮らしを頑張り続けています。できる限り住み慣れた地域で生活できるように、ただ介護するのではなく、身体機能の維持・向上を主眼に置いた支援をすることが私たちの使命だと感じています。

 

「鍛える」 
平地の少ない島嶼部での生活は、段差や坂道を安全に移動できる能力を要します。当事業所では理学療法士と連携し、筋力・バランス能力の維持・向上など、歩行・移動能力の維持・改善を目的とした運動療法プログラムに力を入れています。筋力トレーニングだけでなく、ウォーターベッドなどのリラクゼーション機器を設置し、筋緊張の緩和や血流改善に役立てています。運動療法プログラムは下肢中心であるため、その他運動は生活総合機能改善機器DKエルダーシステムを導入し、テレビ画面を見ながら簡単に楽しく体を動かすことができます。また、多彩なレクリエーションを用意し、遊びながら無理なく体を動かすことができるように工夫しています。

「温まる」
入浴も心肺機能強化、ADL改善のためのリハビリと捉え援助しています。既往病やその日の体調、身体機能に合わせ、特浴室・大浴室2か所で対応可能となっています。特浴室には電動昇降型ストレッチャー、リフト付きシャワーキャリー、電動ドア型個浴を設置しており、利用者・介助者双方に負担が少なく入浴することができます。

「食べる」
食堂に40席用意し、テーブルの高さや椅子の高さを3段階に設定し、体格に合うように座席を配置しています。車いすの方も椅子に移乗していただき、正しい姿勢で食事が摂れるようにしています。

「笑う」

テレビを観ているだけで笑う事が少ないと話す方が多くいます。デイサービスに来れば笑顔が絶えない時間を過ごせるよう、常に楽しくをモットーに接するよう心がけています。

「支える」 

地域支援事業として、月に1回デイサービスの設備を活用し、一般高齢者向けデイサービス「生き活きサタデー」を開催しています。介護保険申請前の段階の方々も同様に、疾病、関節の変形や痛み、身体機能低下という悩みを抱えています。外出・運動機会が増えるだけでなく、楽しい時間を過ごすためまた1ヵ月頑張ろうという生活に活力を与える存在でもあります。また、ケアマネージャーも常駐し、事前にサービスの一端を体験している事で、要介護状態となった場合、スムーズにサービス移行できるメリットもあります。

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