豊寿園(特別養護老人ホーム)は、要介護認定を受け、要介護度3以上の認定を受けた人が入居できる生活の場です。なんらかの障がいや不自由があっても、生まれ育ち、嫁ぎ、家族と暮らした「住み慣れた地域で生きる」ということを大切に考えています。
瀬戸内海の穏やかな海を前に、周囲を果樹園に囲まれた眺望に位置する当園は、開園より、入居したあとも地域の行事やお祭りに積極的出かけ、一歩出ると、ご近所の方、友達や顔なじみの方と触れ合うことができる、また訪ねて来ていただける「地域に密着した地域の施設」として取り組んできました。豊寿園では園内の季節行事と、施設前広場で行われる納涼祭へ出かけたり、法人主催の盆踊り納涼祭や敬老会をおこない、地域のボランティアに盆踊りや演芸の協力をいただいています。
生活では、「自立支援」を大切にしながら、介護職員、看護職員をはじめ、介護支援専門員、機能訓練指導員、医師(嘱託医)、栄養士が協働して、生活のなかで「今できていること」を続けていく・増やしていくことをサポートします。また、私たちは「座ること」を重要なケアと考えています。ベッドから車いすに座る。車いすから椅子に座る。トイレに座る。食事や排せつの度に移り変わるのは億劫かもしれません。職員にも移り変わり介助のスキルや、介助の労力を求めます
しかし、適切な姿勢で安全に食事すること、トイレで排せつをすること、それら生活の動作をリハビリとしてとらえ続けることは、今ある身体能力や生活意欲を維持・向上することに直結すると考えます。介護職員の日常的援助や、看護職員の体調の観察や健康管理、栄養士や調理職員がその人に合った食事の調理提供、外部の理学療法士による身体機能アセスメントや運動プログラム作成、鍼灸師の施術、柔道整復師のマッサージと、いろいろな職種がチームとなってサービスを提供しています。